無口な同期とイチャラブ♡オフィス


私の問い掛けに、優吾がこちらを向いた。その目はちょっと不思議そうな色をしていて『なんで?』って聞かれてるように見える。


「あのね、全部門の在庫表を持ち歩くの大変だって言ったら安田さんが『各部門のひとに聞けばいいんじゃない』って言ってたから。

だから、もし迷惑じゃなかったらこれからもデスクの質問あった時には風間くんの内線にかけて聞いたりしていいかなあ。あ、忙しい時とか接客中はもちろん出なくていいけど」


ペラペラと喋った私の話に、優吾はようやく『なるほど』という顔をして頷いた。


「僕で良ければ」


ロールカーテンを降ろし終えた優吾は私にそう告げてから、隣の窓に移動して次のカーテンを降ろし始めた。一瞬、西日に眩しそうに目を細める。


そして、紐を引き始める前に私の方をもう一度向いて

「僕もそうしていい?」

と口にした。

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