無口な同期とイチャラブ♡オフィス
・それは♂の役目です・
(3)
もしかしたら、怒ってた優吾は私が来ても知らんぷりするつもりだったのかも知れない。けど。
ピンポーンと2回チャイムを鳴らした後、しばらくの沈黙。
と思ったら。
「ど、どうしたの!?」
勢い良く開いたドアと共にそう聞いた優吾は、あまりに私が悲惨な姿だったからうっかり出てしまった様な気がした。
どちらにしろ出てくれて良かった。
「優吾~~優吾~~うわぁぁ~ん」
優吾が顔を見せてくれた安堵感で、涙が一層溢れ出す。
驚いて見開かれてる彼の目には、泥だらけの服に、膝とおでこから流血して、壊れてしまったパンプスを握りしめながら泣いてる裸足の私の姿が映っていた。