無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「あんまり面識ない人にPHS掛けるのって、ちょっと勇気いるよねー」
「分かる」
「PHS掛けるより、つい、走って誰か探しに行っちゃうなー」
「分かる」
ふたりで計6枚のカーテンを降ろしながら、そんな事を喋った。
夕方の日差しがゆらゆら私たちの影を揺らす。
「やっぱ同期っていいね。こういうとき気兼ねなく頼れて。みんなで助け合うべきだよね。互助会とか作るべきかな」
「あはは」
ゆらゆら。西日と一緒に私たちの笑い声もゆらゆら。
前よりちょっとだけ仲良くなった気がするこの日から、優吾の577と私の665は前より頼りあうようになった。