無口な同期とイチャラブ♡オフィス



部屋に戻ってから、優吾はしばらくベッドに座っていつもみたいに私を後ろから抱きしめ続けていた。


静かな部屋に言葉は無くって、ただ優しい手だけが私の髪を撫で続ける。

時々、頬に軽く落とされるキスが、優吾の気持ちをいっぱい私に伝えてきて。

『好き』『大好き』『ありがとう』って優吾の想いが私の胸をいっぱいに満たしていく。


優吾、私も好きだよ。大好きだよ。今日は喜んでもらえて良かった。一緒にお祝いが出来て良かった。


やがて髪を撫で続けていた大きな手はゆるゆると頬へ伸びてきて、『こっちを向いて』と私に伝える。

そっと振り向けば、優しい眼差しが私を愛しげに捕らえて。


言葉よりたくさんたくさん『好き』を乗せたキスが、私をホカホカのトロトロにとろけさせる。



私より4ヶ月早く23歳になった優吾は、なんだかちょっと大人だな。なんて思いながらとろけた時間は、いつもよりやけにドキドキした。

< 266 / 293 >

この作品をシェア

pagetop