無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「西島さん。もっと落ち着きなさい」

あう。

販売部リーダーの野瀬さんの注意が私にクリーンヒット。りんかは50のダメージを受けた。ってふざけてる場合じゃないよ。


「申し訳ありません……」


しゅんと肩を落とし、目の前の野瀬さんに向かって項垂れる。



梅雨入りした6月。

連日の雨で店内の床が滑りやすくなってるから気を付ける様に、と店長が毎朝朝礼で促していたにも関わらず。

お客様に尋ねられた家具のパンフレットを取りに行こうと慌てて売り場へ走った私は、水滴の落ちていた床で見事にすべった。

それはそれは見事に。

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