無口な同期とイチャラブ♡オフィス
次の週末。
催事コーナーの片隅で俺は窓に販促の横断幕を取り付けながら、栗色の巻き髪の女の子と話す。
「ヨーコちゃんてさ、彼氏いるの?」
「え~。何でジョージくんがそんな事聞くの~?」
「だって気になるじゃん?」
俺の質問を、ヨーコちゃんはグネグネと立ちながらどこか嬉しそうに聞いた。
ソッコーで『彼氏いる』って返って来なかったあたり、脈無しではないようだ。よっしゃ。
「気になるの~?なんで~?」
綺麗にセットされた巻き髪をクルクルと指で弄びながら、口元を愛らしくアヒル口にするヨーコちゃん。可愛いなー。
「ヨーコちゃんフリーなら、俺カレシに立候補しちゃおっかなーなんて」
勝負に出た俺を彼女は楽しそうな上目遣いでじっと見てから
「それもいいかもね~」
と甘~い声で返事した。