無口な同期とイチャラブ♡オフィス
“ツルンッ”って感じだったよ!と、目撃していたリビング部門の安田さんは目を見開いてそう言った。
濡れた床はものすごくよく滑って、私はツルンッと体を宙に浮かせた後、ビターン!!と全身を強く打ちつけながら床に着地した。
もう痛かったなんてもんじゃない。これは全身骨折だ!誰か救急車!!と叫びたかったけど、したたかに胸を打ち付けたせいで声が出せない。
「ぐぅ…!」とヒキガエルみたいな声をあげた私に、1番最初に駆け寄って「大丈夫ですか!?」と声を掛けてくれたのが、私にパンフレットを頼んだお客さんだったから、これまたいたたまれない。
「……だい…じょぶ、です……今、パンフレットを……」
「いやいや大丈夫じゃないでしょ!ってか、すみません!私のせいで!」
「とんでもない……うぐ…」