無口な同期とイチャラブ♡オフィス
それから研修では全然交流もなかったんだけど、ここに配属された日に『よろしく』って静かに笑った優吾に、私はちょっとずつ惹かれ始めたんだっけ。
「優吾と一緒にここへ配属されて良かったなー。もし違うお店だったらこんな風に、毎日嬉しいとか楽しいとか無かったもんね、きっと」
「うん。りんかと一緒で本当に良かった」
優吾もなんだか懐かしい目をして私を見る。きっと同じように去年のことを思い出してるんだ。
全国に18店舗ある日本総合インテリア。そこで偶然同じお店になって、恋が始まった私と優吾。
そう考えるとなんか凄いなって。奇跡かな、運命かな、ってますます彼と一緒の日々が愛おしく思えてしまう。
うちの会社は勤続3年経つと移動の辞令が出ることがあって。もしかしたらいつかは優吾と離れ離れになってしまうかもしれない。
けど、私たちはもうこうして出会えたから。ちゃんと恋が出来たから。例え離れ離れになっても大丈夫だと思う。
そう考えるとやっぱり、一年前の春にここで一緒に働き出せた事は、運命で奇跡なんだ。