無口な同期とイチャラブ♡オフィス


そんな事を考えてひとりで胸を熱くしていると

「行こう。日替わりなくなっちゃうよ」

隣に立っていた優吾が私の腕をつついて、口元にカーブを描いた。


「それは大変だ。行こ行こ」

にっこり微笑み返して、私は優吾と並んで歩き出す。

チラリと振り返った会議室に、今度ここに集まる新人の中にも、運命とか奇跡の出会いをする子達はいるのかな、なんてワクワク先輩ぶって考えたりしながら。



「あーもう入社式の時期かー。早いねー」

「なっつかしー!俺、入社式の時の優吾とりんりんの事覚えてるよ。新入社員の中で1番大きかったやつと1番ちっこかった子って、覚えてた」


食堂に行くと、ちょうど柴木ちゃんとジョージも昼休憩に入っていて、今日は4人でテーブルが囲めた。


そしてやっぱり話題は入社式のことへ。

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