無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「……うん。……痛かった……」
あれ。私なんか泣きそう。
なんでだろ。なんか、たった4文字の優吾の言葉に、すごく慰められてる。
声に出したのはたった4文字だけど。静かに流れたその音に、なんか頭を撫でられた気がする。
痛かったとか、恥ずかしかったとか、情けなかったとか。そういうのも含めて、どっか分かってもらえた気が、勝手にした。
いかん。鼻の奥がツンとしてきた。
本格的に泣きそうになって、私はあわてて顔を無理矢理笑顔にすると
「痛かったけどもう大丈夫!」
と優吾に大きく頷いて見せて「おつかれさま!」と大きな挨拶を残し、事務所に駆け込んでいった。