無口な同期とイチャラブ♡オフィス
メイクしてるのに、顔なんか洗えるはずは無いんだけども。それでも私は素直にお説教に従って洗面所までやってきた。
鏡にはあからさまに曇り顔の自分が映る。
接客業としてこの顔はダメだな。いかんいかん、しっかりしろ私。
自分で自分を励まして、思いっきりニーと口角を上げる。笑顔、笑顔。スマイルよ、りんか。
けれど努力むなしく。溜息ひとつと共に私の笑顔はもろくも崩れ去った。
「気になる……優吾の彼女が気になりすぎるぅ……」
ガックリ項垂れてしまった私だったけど。
「……気になるなら聞けばいいじゃん?」
いつものせっかち魂に突如火が着いた。