無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「お好み焼き行くんだ。豚玉食いたくて。りんりんも行こうよ。な、優吾、いいよな?」
「うん」
優吾が私の方を見ながら静かに頷く。ゆるくカーブを描いた口元が、社交辞令で頷いたんじゃない事を表している。多分。
「いいの?いいの?やった。私も行く!」
ただでさえ食事の誘いは嬉しい。誰かと食べるご飯大好き。そのうえ、それが優吾と一緒だなんて。
「よし、じゃあみんなで【お好み丸】行くべ!」
「やったー!行こう行こう!」
ジョージ、イイやつ!地図記号柄のネクタイは変だけど、それを補って余りあるイイやつ!
キッパリ失恋する予定は延期になったけど、とりあえず今は優吾とご飯が食べられる事がめちゃくちゃ嬉しい私だった。つづく。