無口な同期とイチャラブ♡オフィス
・ブタ玉と大二郎・
(2)
「ジョージ、ヘッタクソ!土砂崩れみたいになってるじゃん!」
「ちょ、なんで俺のお好み焼きこんなに崩れやすいワケ!?水分量多くね!?」
「あー、ひっくり返せなかったとこ焦げてるよ!」
「うっそ!もうやだ、優吾やって」
じゅうじゅうとあちこちから香ばしい匂い漂う店内。その一角におしゃべりな私とハイテンションなジョージの騒がしい声が響く。
その喧騒の渦中でも動じず、黙々と目の前の海鮮ミックスを綺麗に焼き上げる優吾がなんだか可愛い。
ジョージにヘラを託されそうになった優吾だけど、崩れてこんもりと小山になったブタ玉を見ると
「……無理」
静かに首を横に振った。