無口な同期とイチャラブ♡オフィス
私が椅子から腰を浮かせて必死にモタモタやってる間にも、ブタ玉はどんどん焦げ目を増していく。
「ぎゃー!りんりん、早く!焦げてるって!」
「遠いんだよ!難しいんだよ!」
焦りながらついには席を移動しようとした時。
「貸して」
大きな大きな手が、私からそっとヘラを奪って行った。
そして、くりんと目を剥く私の前で鮮やかにくるんとブタ玉をひっくり返す。
「おおー!優吾上手!って、うわー!俺のブタ玉がコゲ玉に!!」
優吾の手によってひっくり返されたジョージのブタ玉はすでにソースを塗りたくった様な色になっていた。悲惨。
無事、生地をひっくり返し終えた優吾は静かに鉄板のふちにヘラを置き、嘆くジョージの肩をポンポンと慰めるように叩いてから自分の海鮮ミックスを食べ始めた。