無口な同期とイチャラブ♡オフィス


その後、リベンジと称してもんじゃを追加したものの、やっぱり焦がしてしまって、今は諦めて浅漬け盛り合わせを食べているジョージがモソモソと喋り出した。


「そう言えば優吾。大二郎は帰ったの?」

「うん。昨日」


大二郎?なんだろう、その逞しそうな名前の人は。

気になってしまって、目をぱちぱちさせた私に優吾が気付いて口を開く。


「いとこ。就活で山梨からこっち来てて、昨日までうちに泊まってたんだ」


その情報に失礼ながら驚いてしまう。だって、就活ってことは大学生でしょ?……その若さで“大二郎”とは……渋い。渋すぎる。

などと考えていたら

「大二郎って名前、渋いよなー!」

私の頭の中を見抜いたジョージが無遠慮に口を挟んできた。

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