無口な同期とイチャラブ♡オフィス


「りんりん、どした?お腹痛いの?」


すっかり安らいだ顔で席に戻ってきた私を、ふたりがちょっと心配げに見てる。


「ごめんごめん。大丈夫、なんでもないの」


ヘラヘラと緩んだ顔で返した私だったけど。


「大丈夫?」


真剣そうな眼差しでそう尋ねてくれた優吾は、やっぱり優しい。


「うん、ごめんね心配かけちゃって。ちょっと電話してきただけだから」


素直に答えた私に、優吾は「そう」と安心したように口元を微笑ませた。わー。なんて柔らかい表情。


そんな優吾を見て、私も目をきゅっと細める。


やっぱ優吾のこと好きだなあ。
あー優吾に彼女がいたんじゃなくって良かった。大二郎で良かった。


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