無口な同期とイチャラブ♡オフィス
おーいたいた。
大きなワークデスクの立ち並ぶその奥。ハイタイプの書棚と並んでも大差ない身長のシルエットをみつけ、私の胸がワクワクに染まる。
何やってるんだろう。忙しいかな。話しかけたいな。
通路側からさりげなく回り、優吾にじわじわと近付いていく。
ちょっと距離を置きながら眺めると、どうやら優吾は新しいデスクにプライスプレートを設置していた。
これなら話しかけても大丈夫かな。
「風間くん、おつかれー。何してるの」
私の声に振り返り、優吾が真剣だった表情をわずかに緩める。
「新しい机。今、展示したばかりなんだ」
そう言ってプライスプレートをひらひらと私に向けてみせてくれた。