無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「さっきさー、トイレ行ったときデスクの前通ったらりんりんが優吾と喋ってるの見て、ピーンと来ちゃったんだよね、俺」
何がピーンと来ただ。妖怪アンテナか。
「そう言えば、こないだのお好み焼き屋でも、りんりんてば優吾の事ばっか見てたし。優吾がブタ玉焼くの変わってくれたとき、やけに嬉しそうだったもんね。まあ俺のブタ玉は結局焦げたけど」
コイツ、もしや私がブタ玉ひっくり返せなかった事を恨んでたんだろうか。くぅ。食べ物の恨みは恐ろしい。
「ね、図星でしょ。りんりん」
ニヤリと笑いながら顔を覗き込んでくるジョージに鉄拳を打ち込んで逃げたい衝動に駆られたけど。
顔から火が出そうなくらい真っ赤になってしまった時点で私の負けだ。
「……言わないでよ。誰にも」