無口な同期とイチャラブ♡オフィス
「そっかあ、家具かあ。だから風間くんいつも楽しそうに仕事してるんだね」
「……そう見える?」
私の言葉に、今度は優吾の方がキョトンとする。その顔がなんだか可愛かったので、口角をニィッと上げて笑いながら私は大きく頷いた。
そしてそれは、なんだか優吾にとっても嬉しかったみたいで。
すごくすごく嬉しそうに目を細めながら、優吾は物語を読み聞かせるみたいに静かに話し出した。
「木は優しいから。伐られて家具として形を変えても尚も生きてるみたいに温もりがある。……だから、ここで働いてると時々森にいるみたいで、楽しい」
そんな素敵な話に、私は初めて出会った。
そんな素敵な事を教えてくれる男の子を、私は初めて知った。