いつかきっと


電話を切られたのだろう。


すばるがわざとらしく、深いため息をついた。



「ごめん、サクラ。会社にいる母さんに資料を届けなきゃなんないんだ。…サクラも来る?」


「あ、うん……」


なんとなく、うなずいた。


別に暇だしね。


「じゃ、家に帰るから、ついてきて」



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