いつかきっと


「家出」


すばるはぶっきらぼうに、なおかつ、悲しそうな顔で静かにそう言った。



悲しそうな瞳は初恋を想う瞳と全然違う。


冷たく、孤独感があふれでている瞳。



……家出?




「……なんかあったの?」



こういう時、どうすればいいのか、よくわかんない。


聞けばいいのか、聞かずにそばにいればいいのか……。



頼られたことなんて、あんまりないもん。




相談だって、あんまりされたことない。



< 246 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop