いつかきっと

きれいな弧を描いて。



「あのさ、すば「なぁ、サクラ」


もう一度、すばるの名を呼ぼうとしたら、
遮られてしまう。



「前からずっと聞こうと思ってたんだけど、
どうして『小春』って名前、嫌なの?」



すばるは空をそっと見上げて聞いてきた。



「……由来がなかったから、かな」



つられて、私も星空を見上げる。


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