いつかきっと


すばるがお姉ちゃんのピアノにどれだけ魅了されたか、なんてわかんない。



「すばる……」



子どもみたいにひたすら泣きじゃくるすばるの名前をそっと呼んだ。



ただ、呼んだだけ。




手をさしのべるわけじゃない。



ハンカチを貸すわけじゃない。



< 278 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop