いつかきっと


私の前を走る香鈴は、動揺してるし、いつもの香鈴じゃない。



何かあったの?



香鈴にたずねようと思ったけど、その一言は口にださないことにした。



余計なおせっかいをしようとするたび、すばるの悲しい顔がちらついてしまう。



自分の過去を悲しそうに話すすばる。





興味本意と、どうにかしたいという自分だけの気持ちじゃ相手を助けることなんて、できないって今回のことでよくわかった。





< 296 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop