いつかきっと


こんなとこまで走ってきたんだ……。



「さっき、街に彼氏がいたの。知らない女と一緒だった」


「えっ」



それって……。




「浮気。私、二股かけられてたみたい」



香鈴が大きく口をあけて笑う。


悲しい時。



どうして人は無理に笑うんだろう。


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