いつかきっと



「本当に私がもらっていいの?」


派手だけど、お姉ちゃんの大切なワンピース。


「だって、着る人が小春しかいないでしょ?
桜も小春なら許してくれるわよ」



「本当に……?」



確認するように聞くと、お母さんは深くうなずいて微笑んだ。



優しそうに、温かい笑顔で。


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