桜の約束




ホッと安心だよねぇ。



まぁとりあえず今は…様子見かなぁ。



カチカチと音を立ててメールを作成する。



『亜美。
桜と守が友達から始めるって言ったよね。だから今度、ちょいと2人を見に行こうと思うんだけど、一緒にどうかなぁ』




守と桜のことを気にしてるのは、亜美もだしねぇ。



オレ1人で様子見じゃ、普通にストーカー疑惑がかかっちゃうから、デート装うか。



送信ボタンを軽くタッチして、送信。



手紙に羽が生えて飛んでいく…のは前の携帯で、今の機種では何もならない。



ブォーン…みたいな音がして、メールが送信された。



今の世の中はすごい手軽。



すぐに離れた人と話せちゃうんだから。



…すっごく近くにいるのに、全然喋らない守と桜と言う例外もいるけど。



まぁあの2人は、ねぇ。



そんなこんなを思っている間に、返信が返って来ていた。



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