桜の約束



暗い画面に反射したままのオレの顔が陰る。



うん、いいオトコっぽい雰囲気出てるよオレ。


グッジョブ。



…ふざけてないとやってらんねぇぜぇ。



ありがとう、ねぇ?



自分が仕向けたことで、望んでいたことのはずなんだが。



実際にそうなると不満が出てくるとは。



オレもまだまだだなぁ。


返信ボタンを押して、返信するためのメールを作成する。



『どういたしまして(笑)』



打ってから首をひねる。



どういたしまして?笑??


自分の文面に自分で疑問。



消してから、もう一度作成。



『…別に、オレは何もしてないよ〜?』


‘‘〜”これをつけると柔らかい気がするから不思議だよねぇ。



実際、オレは桜のために動いてるけどあんまり何もしてないし、こう書いておくか。



あまりしっくりくる文面じゃなかったが、さっきよりはマシになったと納得。



続きはどうしようか。



『よかったね、桜』



…上からすぎるか?



…あー!わかんねぇ!



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