桜の約束



「まぁ、なにを見ていても守の自由なんだけどねぇ?」



自由だと思っているなら、なにも言わなければいいのに。



「あ、そうそう。守。
今日の昼飯は亜美達と食べるから」



「へー…そう…え?」



亜美達と?


亜美と他は?



っつか、今まで亜美と食べたことあんまりないから、緊張…はしないけど、え?



「亜美達、っていうのは亜美と桜だよ」



「…はぁ」



いつの間にそんな約束をしていたのか。



よくわからないけど。



「え⁉︎桜⁉︎」



「うん」



え、いきなり桜と…?



「友達、なんだよねぇ?」



「お、おう…」



「なら、問題ないよねぇ」



…え、いや、問題ないけど…。



「なんか、片想いになっちまった気分だわ」



「くふふ。
片想い、ねぇ。例えが上手だよ守」



褒められた気がしない。



っつか、顔的に絶対褒めてねぇだろ。



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