桜の約束




丁度4人で四角になるような形で座る。



各々バラバラに弁当を開いて、食べ始めた。



俺も、コーヒー牛乳の口を開いてストローを付け、トンッと机の端にいた。



「…シーンってしてるけど、誰か喋ってよ」



亜美が無茶な要求をして来た。



「……んじゃぁオレが。

桜と守は、遊びに行ったりしないの?」



「…は?」



いやいや。



いきなりかよ。



なんでだよ。



「…あ、あの…私、遊びに行きたい!



…よ、4人で」



…あ、4人ね。



一瞬だけ期待しただなんて、そんなこと…言えねぇよ。



「うーん、オレ達も、かぁ。

亜美、いい?」



「あたしに聞くの?
あたしは…うん、いいかな別に」



「なら、決まりだねぇ。

守。今度の日曜日ね」



「いや、誰の都合も聞けてねぇけど」



遊べるかどうか聞いてるだけで、日にち聞けてねぇけど!



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