桜の約束




「そうなの!心優、もう中学生なのよ!
…あ、まもにぃ。今日携帯忘れていったでしょ?」



誇らしげに、胸を張って宣言する。



しかし、まったく中学生には見えない。


それは、本当の中学生になっても同じだろう。



「…ん?え。まじか」



心優が、俺の黒い携帯をポケットから取り出して、左右に振る。



最近買い換えた携帯は、タッチパネル式の奴だ。



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