桜の約束




語る合間に食べていた昼飯はすっかりなくなって、離し切ってしまったからかお腹は満腹でもなんだか空っぽな気がした。



それから、要らないと言われた桜の返事を自分なりに整えた。



「さ、行こうか」



「うん。話してくれて、ありがとう…」



お礼を言われることじゃないのに。



元は桜と交わした約束なんだから。



それから、ほんの少し店を回って、バスに乗って桜の下まで帰ってきた。



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