桜の約束
2人が、ゆっくりと目を逸らす。
「ねぇ、桜。
それで、君は幸せなの?」
十夜…。
「えぇ。幸せ」
それにね…。
「都合良く、記憶が戻ることが近いうちにあるかもしれないでしょ」
楽観的な思考。
でも、無くは無いと思うよ。
「桜…が…望むなら…。
ううん。それで、守が桜のしたにいることをやめるなら」
「うん」
きっと、やめるよ。
あそこでずっと待っているのは、記憶の戻った私が行くまでだから。