桜の約束



2人が、ゆっくりと目を逸らす。



「ねぇ、桜。

それで、君は幸せなの?」



十夜…。



「えぇ。幸せ」



それにね…。


「都合良く、記憶が戻ることが近いうちにあるかもしれないでしょ」



楽観的な思考。



でも、無くは無いと思うよ。



「桜…が…望むなら…。


ううん。それで、守が桜のしたにいることをやめるなら」



「うん」



きっと、やめるよ。



あそこでずっと待っているのは、記憶の戻った私が行くまでだから。



< 189 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop