今さら恋なんて…
「…シ、シゲハルには関け…」
「関係あるよ。俺はお前に惚れてるんだから」
「……」
「黙るな。知ってるクセに」
「……だって…」
あたしは恥ずかしくて、さっきまでシゲハルが座っていたテーブルの方をちらりと見てしまった…。
案の定、そこに座っていた3人は興味津々の顔でこちらを眺めていて、あたしと目が合った瞬間、がばっ、と目を逸らされた。
「…は、恥ずかしいから離して。…もう行くから…」
あたしはいてもたってもいられなくなり、シゲハルの腕を振り解いて、カフェを後にした…。