ピアノソナタ〜私がピアノに触れたとき〜
ちょうど、お会計が済んだころ
『からっ からっ』
と扉の鈴の音がして
「お待たせ〜」
と我が家の財務大臣が満開の笑顔でやって来た。
「おばあちゃん、早かったね」
「いーのがあったんだ。
これっ!」
と買ったばかりの洋服を袋から出して見せてくれた。
透け感が魅力のシフォンを重ねたレイヤード風デザインのカットソー使いシャツチュニックだった。
おばあちゃんには ちょっと若すぎるデザインかなって思ったけど黒の千鳥柄なので いーあんばいかも。
「素敵だね」
「でしょ!」
「あらー奥さん、素敵な服ね」
「そちらにある呉服屋さんで購入したんです。
先程、新作が入荷したばかりで素敵な服がたくさんあったんですよ」
「私も あとで行ってみようかしら」
「琴羽ちゃん、ピアノは見つかった?」
「在庫切れで、注文したの。
入りしだい、あたし取りに来るね」
「そう、お会計は おばあちゃんが払っとくわ」
「ありがとうございます。
花音も おばあちゃんにお礼をしなさい」
「はい!ばあば、ありがとうございます」
「おりこうな お子さんたちですね」
「そーなんですよ。
誰に似たんだか。
ほほほ」
おばあちゃんに、一時間は待たされる覚悟はしてた。
「あら、やだ。
2千円足りないわ」
えっ!
「お金、取りに行って来ますので待ってて下さい」
「おばあちゃん、2千円ならあるよ」
「あらー、家に取りに行かないで済んだわ」
お父さんから もらった5千円、
すっからかんになくなっちゃった。
お金って夢よりも はかない。
「琴羽がお金 持ってて助かった!
家に帰ったら2千円、返すかんな」
「元は お父さんのだし、いいよ」
「そっか、バカせがれのなら いーやな。
母の日に、おらに何1つ 買ってくれやしねぇ!」
やばい!
おばあちゃんの逆鱗(げきりん)に触れたかも。
話をそらさないと
「おばあちゃん、ついでだし夕食の買い物をしていこーよ」
「そーだな、夕ご飯は何が食べたい?」
「さつまいもの てんぷら!」
「そっか、天ぷらか。
任せとけ」
「熱々の天ぷら 久しぶり〜」
揚げ物は作るのが怖くて まだ挑戦してない。
さくさくの衣に 玉ねぎの甘いエキスがじゅわ〜
って早く食べたい。
「おばあちゃん、玉ねぎの天ぷら食べたい!
しいたけも!」
「おう、そこの八百屋に寄るべ」
「おねえちゃん、これ どーつかうの?」
もう、すっかり花音の機嫌も良くなった。
「鍵盤ハーモニカねぇ」
実は あたしも初めて手にする。
付属されている卓奏用パイプを差し込み口にセットして息を吐くんだよな。
息を吐きながら32鍵あるうちの適当な けん盤を軽く押すと高めの かわいい音が鳴る。
「かのんも やるー」
なかなか 良い音じゃん。
ただブルースハープと違って
吸っては音が出ない。
そこはリコーダーと同じ。
「花音、おねえちゃん 部屋の片付けしたいからリビングで遊んでて」
「はーい」
片付けるついでに明日の準備もしよ。
お昼まで 花音が飽きないように画用紙とクレヨン、
オモチャを数点、うさぎのリュックに詰め込んだ。
そうそう お腹空いたら ぐずるからポッキーや あめも入れなきゃ。
すっごい散らかってたし
窓の水拭きもしたら2時間半もかかった。
掃除機を掛けようと階段下の押し入れに取りに行くと
「あっ、お父さん」
ちょうど そのとき お父さんが2階から
『とんっ とんっ』
と軽やかな足音を立てて降りてきた。
「あのね、昨日 お父さんから もらった お金 使っちゃった」
「琴羽にあげた お小遣いだし気にすることない。
それより、良い香りがするね」
「おばあちゃん、夕食を作ってくれてるから」
「おう、亮太の声がすんな。
おーい 亮太!」
「母さん、なんだい?」
「時間、あるだろ?
夕めしが出来てっから食ってから行け」
「そーだね、ミルクティーが飲みたくて早く起きたし
たまには家で食べるか」
「琴羽、早めの夕食にすっぞ!」
「はーい」
お父さんと久しぶりの ご飯〜。
お父さん、ギリギリまで寝てて、バンドメンバーと食事は一緒にするから。
掃除機は ご飯のあとにしよ。
「「「いただきまーす」」」
「おばあちゃん、さくさくで美味しい」
「いっぱい作ったから、いっぱい食え」
「うん!」
にんじん食べられない花音が にんじんの天ぷら食べてる!
「おらは夕めし、控えめにして楽しみにしてたスイーツを食うから」
「そーだ、今日のうちに食べなきゃ!」
おばあちゃんがロールケーキを4等分に切り分けてくれた。
「うお!とろとろプリン初めて食ったけど、プリンってスイーツじゃないな!
なんだこれは!
ロールケーキもクリームがたっぷりでロールケーキってスイーツじゃないぞ!
うん、うまい!」
さすがに それぐらいは栃木にも 売ってるし、そこまで田舎じゃないっしょ。
コンビニあるでしょ。
「母さん、美味しかったよ。
仕事に行ってくる」
「おう、がんばって働くのは良いことだけんども、体に気ぃつけろや。
なんたって一番は体だ!
体があって次に健康があるんだ」
「わかった。
じゃ、行って来ます」
えっ!
体も健康も おんなじ意味なんじゃ…。
ただ なんだかんだ言っても息子が かわいくて たまらないのだけは わかった。
時計を見ると夕方の6時を回っていた。
「おばあちゃんも そろそろ帰るころだね」
栃木まで行く電車がなくなっちゃう。
「洗い物は あたしがやるよ」
「もう、そんな時間か…
あっちゅー間だな」
「ばあば、かえるの?」
「ああ、元気で過ごすんだぞ」
「…ぅん」
2ヶ月前は泣いて おばあちゃんに しがみついて離さなかったのに、今日は泣かない。
少しずつ 成長してるんだね。
「また来っかんな」
「ぅん、また」
「気をつけて帰ってね」
「じゃあなー」
「ばいばい」
「ばあば、またね」
花音、偉かった。
おばあちゃんが帰っても泣かない。
部屋は きれいに掃除したし、おばあちゃんが布団を干してくれたから ふかふかして気持ちいい〜。
今宵の睡眠は一味 違う。
「花音、偉いね」
「ふえっ…」
「ううん、何でもない。
明日ね、お姉ちゃん 学校に行くんだけど花音も一緒に行ってくれる?」
「うん!」
「ありがとね」
「いーえ」
「おやすみ」
「おやすみぃ」
カーテンを開けると、今日も朝から元気いっぱいの太陽が さんさんと輝いてた。
爽やかな風
うん、本日も自転車 日和!
「花音、行くよー」
「うん」
2日ぶりの青い自転車
地面に足がつかないような変な感じ。
またまた この自転車で学校の駐輪場に来るなんて変な感じ。
本日も人影もないかと思ってたら
「おはよう」
「…おはょ」
バイクに またがってスマフォをいじってる笛吹くん。
やっぱり いたよ
この人。
しかも、今日は あたしよりも早かった。
花音を自転車から下ろし、ヘルメットを外すと
笛吹くんの足元に行き
「おはよーございます」
「おっ!おはよう、元気がいいな。
このコが妹ちゃんかぁ」
「あおやなぎ かのんです。
よんさいです。
よろしく おねがいします」
「こちらこそ、よろしく」
花音と笛吹くんは握手をした。
「ちっちゃい手でかわいいな」
……っどきっ
笛吹くんが花音に向けた笑顔…
いつも無表情の…
笛吹くんの笑顔がかわいくて…
「花音ちゃんも勉強しに来たんだ」
「べんきょー?」
「そう、学校は勉強する場所なんだよ」
首をかしげる花音。
「花音は うちらが勉強してる間、事務の佐藤さんが見ててくれるの」
「…そう」
やっぱ、あたしには無愛想な表情
「かのんも べんきょーするー」
「あとで 勉強しようね。
急がないと遅刻しちゃうから行こう」
花音の手を握ろうとしたら
笛吹くんの足元に 絡み付いた。
逃げられた。
「んっ、なんだ!」
「たぶん、男の人に抱っこしてもらいたいんだと思う。
あたしだと ちびで視界が低いから、つまらないんだろうね」
「そっか抱っこか」
無邪気に はしゃぐ花音だけど
笛吹くん、子供の抱っこに慣れてないんだろうね。
花音のスカートめくれて、パンツ丸見えで抱っこしてる。
良かったよ。
かわいいハートのパンツで。
いや、そーいう問題じゃない。
「こんなに人懐っこいと誘拐されちゃうぞ」
「ちょっ、笛吹くん!」
笛吹くんは そのまま来賓客用口に行ってしまった。
「佐藤さん、おはようございます」
「おはようございま…
ちょ、ちょっと!パンツ見えてるわよ」
あちゃー 間に合わなかった。
「うーーんと、うーんと、お名前 なんだっけ?」
「オレ、笛吹です」
「そう!笛吹くん、世の中には変なおじさんがいっぱいいるから女の子は特に気をつけないと だめよ」
「変なおじさん…
オレが?」
「そーなんです!この人、変なんです。
って違う!!
いつも おきる誘拐事件で狙われるのは女の子がほとんどだもの」
「そー指摘されれば、そーかも」
納得したのか花音を下ろした。
『からっ からっ』
と扉の鈴の音がして
「お待たせ〜」
と我が家の財務大臣が満開の笑顔でやって来た。
「おばあちゃん、早かったね」
「いーのがあったんだ。
これっ!」
と買ったばかりの洋服を袋から出して見せてくれた。
透け感が魅力のシフォンを重ねたレイヤード風デザインのカットソー使いシャツチュニックだった。
おばあちゃんには ちょっと若すぎるデザインかなって思ったけど黒の千鳥柄なので いーあんばいかも。
「素敵だね」
「でしょ!」
「あらー奥さん、素敵な服ね」
「そちらにある呉服屋さんで購入したんです。
先程、新作が入荷したばかりで素敵な服がたくさんあったんですよ」
「私も あとで行ってみようかしら」
「琴羽ちゃん、ピアノは見つかった?」
「在庫切れで、注文したの。
入りしだい、あたし取りに来るね」
「そう、お会計は おばあちゃんが払っとくわ」
「ありがとうございます。
花音も おばあちゃんにお礼をしなさい」
「はい!ばあば、ありがとうございます」
「おりこうな お子さんたちですね」
「そーなんですよ。
誰に似たんだか。
ほほほ」
おばあちゃんに、一時間は待たされる覚悟はしてた。
「あら、やだ。
2千円足りないわ」
えっ!
「お金、取りに行って来ますので待ってて下さい」
「おばあちゃん、2千円ならあるよ」
「あらー、家に取りに行かないで済んだわ」
お父さんから もらった5千円、
すっからかんになくなっちゃった。
お金って夢よりも はかない。
「琴羽がお金 持ってて助かった!
家に帰ったら2千円、返すかんな」
「元は お父さんのだし、いいよ」
「そっか、バカせがれのなら いーやな。
母の日に、おらに何1つ 買ってくれやしねぇ!」
やばい!
おばあちゃんの逆鱗(げきりん)に触れたかも。
話をそらさないと
「おばあちゃん、ついでだし夕食の買い物をしていこーよ」
「そーだな、夕ご飯は何が食べたい?」
「さつまいもの てんぷら!」
「そっか、天ぷらか。
任せとけ」
「熱々の天ぷら 久しぶり〜」
揚げ物は作るのが怖くて まだ挑戦してない。
さくさくの衣に 玉ねぎの甘いエキスがじゅわ〜
って早く食べたい。
「おばあちゃん、玉ねぎの天ぷら食べたい!
しいたけも!」
「おう、そこの八百屋に寄るべ」
「おねえちゃん、これ どーつかうの?」
もう、すっかり花音の機嫌も良くなった。
「鍵盤ハーモニカねぇ」
実は あたしも初めて手にする。
付属されている卓奏用パイプを差し込み口にセットして息を吐くんだよな。
息を吐きながら32鍵あるうちの適当な けん盤を軽く押すと高めの かわいい音が鳴る。
「かのんも やるー」
なかなか 良い音じゃん。
ただブルースハープと違って
吸っては音が出ない。
そこはリコーダーと同じ。
「花音、おねえちゃん 部屋の片付けしたいからリビングで遊んでて」
「はーい」
片付けるついでに明日の準備もしよ。
お昼まで 花音が飽きないように画用紙とクレヨン、
オモチャを数点、うさぎのリュックに詰め込んだ。
そうそう お腹空いたら ぐずるからポッキーや あめも入れなきゃ。
すっごい散らかってたし
窓の水拭きもしたら2時間半もかかった。
掃除機を掛けようと階段下の押し入れに取りに行くと
「あっ、お父さん」
ちょうど そのとき お父さんが2階から
『とんっ とんっ』
と軽やかな足音を立てて降りてきた。
「あのね、昨日 お父さんから もらった お金 使っちゃった」
「琴羽にあげた お小遣いだし気にすることない。
それより、良い香りがするね」
「おばあちゃん、夕食を作ってくれてるから」
「おう、亮太の声がすんな。
おーい 亮太!」
「母さん、なんだい?」
「時間、あるだろ?
夕めしが出来てっから食ってから行け」
「そーだね、ミルクティーが飲みたくて早く起きたし
たまには家で食べるか」
「琴羽、早めの夕食にすっぞ!」
「はーい」
お父さんと久しぶりの ご飯〜。
お父さん、ギリギリまで寝てて、バンドメンバーと食事は一緒にするから。
掃除機は ご飯のあとにしよ。
「「「いただきまーす」」」
「おばあちゃん、さくさくで美味しい」
「いっぱい作ったから、いっぱい食え」
「うん!」
にんじん食べられない花音が にんじんの天ぷら食べてる!
「おらは夕めし、控えめにして楽しみにしてたスイーツを食うから」
「そーだ、今日のうちに食べなきゃ!」
おばあちゃんがロールケーキを4等分に切り分けてくれた。
「うお!とろとろプリン初めて食ったけど、プリンってスイーツじゃないな!
なんだこれは!
ロールケーキもクリームがたっぷりでロールケーキってスイーツじゃないぞ!
うん、うまい!」
さすがに それぐらいは栃木にも 売ってるし、そこまで田舎じゃないっしょ。
コンビニあるでしょ。
「母さん、美味しかったよ。
仕事に行ってくる」
「おう、がんばって働くのは良いことだけんども、体に気ぃつけろや。
なんたって一番は体だ!
体があって次に健康があるんだ」
「わかった。
じゃ、行って来ます」
えっ!
体も健康も おんなじ意味なんじゃ…。
ただ なんだかんだ言っても息子が かわいくて たまらないのだけは わかった。
時計を見ると夕方の6時を回っていた。
「おばあちゃんも そろそろ帰るころだね」
栃木まで行く電車がなくなっちゃう。
「洗い物は あたしがやるよ」
「もう、そんな時間か…
あっちゅー間だな」
「ばあば、かえるの?」
「ああ、元気で過ごすんだぞ」
「…ぅん」
2ヶ月前は泣いて おばあちゃんに しがみついて離さなかったのに、今日は泣かない。
少しずつ 成長してるんだね。
「また来っかんな」
「ぅん、また」
「気をつけて帰ってね」
「じゃあなー」
「ばいばい」
「ばあば、またね」
花音、偉かった。
おばあちゃんが帰っても泣かない。
部屋は きれいに掃除したし、おばあちゃんが布団を干してくれたから ふかふかして気持ちいい〜。
今宵の睡眠は一味 違う。
「花音、偉いね」
「ふえっ…」
「ううん、何でもない。
明日ね、お姉ちゃん 学校に行くんだけど花音も一緒に行ってくれる?」
「うん!」
「ありがとね」
「いーえ」
「おやすみ」
「おやすみぃ」
カーテンを開けると、今日も朝から元気いっぱいの太陽が さんさんと輝いてた。
爽やかな風
うん、本日も自転車 日和!
「花音、行くよー」
「うん」
2日ぶりの青い自転車
地面に足がつかないような変な感じ。
またまた この自転車で学校の駐輪場に来るなんて変な感じ。
本日も人影もないかと思ってたら
「おはよう」
「…おはょ」
バイクに またがってスマフォをいじってる笛吹くん。
やっぱり いたよ
この人。
しかも、今日は あたしよりも早かった。
花音を自転車から下ろし、ヘルメットを外すと
笛吹くんの足元に行き
「おはよーございます」
「おっ!おはよう、元気がいいな。
このコが妹ちゃんかぁ」
「あおやなぎ かのんです。
よんさいです。
よろしく おねがいします」
「こちらこそ、よろしく」
花音と笛吹くんは握手をした。
「ちっちゃい手でかわいいな」
……っどきっ
笛吹くんが花音に向けた笑顔…
いつも無表情の…
笛吹くんの笑顔がかわいくて…
「花音ちゃんも勉強しに来たんだ」
「べんきょー?」
「そう、学校は勉強する場所なんだよ」
首をかしげる花音。
「花音は うちらが勉強してる間、事務の佐藤さんが見ててくれるの」
「…そう」
やっぱ、あたしには無愛想な表情
「かのんも べんきょーするー」
「あとで 勉強しようね。
急がないと遅刻しちゃうから行こう」
花音の手を握ろうとしたら
笛吹くんの足元に 絡み付いた。
逃げられた。
「んっ、なんだ!」
「たぶん、男の人に抱っこしてもらいたいんだと思う。
あたしだと ちびで視界が低いから、つまらないんだろうね」
「そっか抱っこか」
無邪気に はしゃぐ花音だけど
笛吹くん、子供の抱っこに慣れてないんだろうね。
花音のスカートめくれて、パンツ丸見えで抱っこしてる。
良かったよ。
かわいいハートのパンツで。
いや、そーいう問題じゃない。
「こんなに人懐っこいと誘拐されちゃうぞ」
「ちょっ、笛吹くん!」
笛吹くんは そのまま来賓客用口に行ってしまった。
「佐藤さん、おはようございます」
「おはようございま…
ちょ、ちょっと!パンツ見えてるわよ」
あちゃー 間に合わなかった。
「うーーんと、うーんと、お名前 なんだっけ?」
「オレ、笛吹です」
「そう!笛吹くん、世の中には変なおじさんがいっぱいいるから女の子は特に気をつけないと だめよ」
「変なおじさん…
オレが?」
「そーなんです!この人、変なんです。
って違う!!
いつも おきる誘拐事件で狙われるのは女の子がほとんどだもの」
「そー指摘されれば、そーかも」
納得したのか花音を下ろした。