クールな彼と放課後の恋
私と永井が軽く口論していたら、稲瀬が会話の中に入ってくる…




「…トモダチって・・悠に女のダチ?」

「そ。弁当ありがと」

「あ、待てよ悠!」


……。


そう言うと、稲瀬は私に背を向けて、教室から出ていった。

それをすぐに、永井が追いかけていく…




なんなのもう…

あいつ(永井)、よくわかんないな。


なんで私が、あいつに疑いの目で見られなきゃなんないのさ!

稲瀬はかばってくれた?…から良かったけど…




「…大丈夫?」




すると、香穂ちゃんが私の顔を覗き込んで来る。




「大丈夫だよ!待たせちゃってごめんね!」

「ううん…私は平気。陽葵ちゃん、永井くんになんか言われてたでしょ?」

「うん…なんなんだろうね、あいつ。明らかに私のこと嫌ってるっぽいけど…私あんなやつ知らないしな」


香穂ちゃんと教室を出て、歩きながら話をする私。




「なんか感じ悪いし、心配だなぁ。ま、稲瀬くんがいるから大丈夫か♪」

「ななな、なんで稲瀬がいるから大丈夫なのさ…」

「わかってるくせに~」

「~~~~」


ひじで私をツンツンする香穂ちゃん。

その日のお昼、私は香穂ちゃんにずっとからかわれていた…













「――えーで、このXをここに当てはめてですね…」
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