クールな彼と放課後の恋
自分では全然わかんない…



「一応言っとけど…お前が考えてることは、マジであり得ないから。つーかやめろ、想像すらしたくねえ」

「だって…あいつ私のこと、ずっと睨んでくるんだもん。変に突っかかってくるし…」


初対面の人に、あんな態度とられたの初めてなんですけど!





「あー…あれは、俺のこと気遣ってくれてるんだよ」

「?…どういうこと?」

「・・それは言わね。つーか自分から言いたくないし」

「???」


余計意味わかんなくなった!

本当なんなのよっ




「ま、気にすんな。お前は大丈夫だから」

「は、はぁ…」


稲瀬に頭を撫でられる。

それは子供を撫でるような手つきで、なんか急に下っぱ扱いになったようだ…



なんか納得できないなぁ。

でも、頭撫でられたからいっか…


それだけで幸せ…





「そういえば、もうすぐ期末テストだね!」

「…そうだな」

「稲瀬は中間テストの成績どうだった?私全然ダメだった…」

「…どうだったかな。とりあえず全科目80点以上は取れたけど」

「えっっ!」


なにそれ。

めっちゃ頭いい…




「お前は?」

「き、聞かないで」



はぁ~

この人見た目完璧な上に、頭もいいなんて…


私の恋…実るのかな…



でも!

テストが終われば、夏休み!






恋の急接近の予感…?
< 135 / 246 >

この作品をシェア

pagetop