クールな彼と放課後の恋
それって…イタズラ?
「それから悠は女嫌いになって…女を避けるようになったんだ。気軽に話したり、遊んだりとか絶対しなかった。まあ悠は元々、女とつるむ奴じゃないけど」
「…じゃあ稲瀬くん、今まで彼女とかいなかったんだ…」
あんなにカッコいいのに、もったいない!
「いや、一人だけいたよ。中3の初め頃」
「…!」
なんだ…彼女はいたんだ。
そりゃあ、そうだよね…あれだけイケメンなら、彼女の一人や二人や三人や…
「イタイファンの女たちとは違って…悠のこと純粋に好きな子が一人だけいてさ。顔も可愛くて、頭よくてスポーツ出来て…そんな子がいたわけ。山橋(やまはし)っていうんだけど…ま、すぐ別れたけどね」
「…すぐ別れちゃったの?なんで?」
「…うーん…なんつーか…山橋が思ってたよりも、肉食系だったからじゃね?」
「え?」
肉食系???
って、女なのに?
「山橋ってさ…顔はお前みたいに純粋で可愛いのに、中身は純粋の欠片もなくてさ…」
「あああ、あのっ…それはっ…どうしてーかなー…ァハハ」
純粋で可愛いて…言われたよね今!?
せっかく永井くんが話してくれてるから、話をそらしちゃいけないと思ってあえて流したけど…
今、さりげなくほめられた!?
こういうときの返しも、うまくできないよ~
「キスとか自分からしたり…露出して自分から誘ったりさ…計算高いつーのかな?そういう女なんだよ、山橋は…」
「ふーん…」
私だったら、そんなこと絶対できないなぁ。
計算なんて…どうすんのかわかんない。
「あんな肉食獣女とは、悠は合わないよ。もっとイジメがいのある女じゃねーとな」
「…イジメがいって?好きな子のこといじめるの?」
「そ。好きだからこそいじめたってこと。からかいたいっていうか…悠はドSだからな~キスとかも、自分から意地悪しながらいたいんだろうね」
「………っ」
意地悪しながらキス!?
なにそれ!よくわかんないけど、稲瀬くんがそうだっていうのは、なんか納得できるかも!
あの顔でドSなんて、メチャメチャかっこいい!♪
「それからすぐ山橋とは別れて…悠はそれっきり彼女をつくらなかったし、女自体と仲良くしなかった。…で、中学卒業してこっちに引っ越して、俺は東京の高校に入学したんだ」
「…そう」
稲瀬くんの過去か…
陽葵ちゃんに、教えてあげなくちゃ!
あ!
でも、陽葵ちゃんに言ってもいいのな?
そんなことを考える私だが、それに気づいてなんかいない永井くんは話を続けた。
「最初の1ヶ月くらいは、高校も楽ったけど…でもやっぱり悠がいない生活はつまんなくって、親に頼んで転校してきたんだ。俺の中で、悠はこっちの学校でもファンの女につきまとわれて大変だと思ったのに…案外こっちの女達は常識あるよな?稲瀬のファンはたくさんいるけど、マナーはちゃんとしてる」
「それから悠は女嫌いになって…女を避けるようになったんだ。気軽に話したり、遊んだりとか絶対しなかった。まあ悠は元々、女とつるむ奴じゃないけど」
「…じゃあ稲瀬くん、今まで彼女とかいなかったんだ…」
あんなにカッコいいのに、もったいない!
「いや、一人だけいたよ。中3の初め頃」
「…!」
なんだ…彼女はいたんだ。
そりゃあ、そうだよね…あれだけイケメンなら、彼女の一人や二人や三人や…
「イタイファンの女たちとは違って…悠のこと純粋に好きな子が一人だけいてさ。顔も可愛くて、頭よくてスポーツ出来て…そんな子がいたわけ。山橋(やまはし)っていうんだけど…ま、すぐ別れたけどね」
「…すぐ別れちゃったの?なんで?」
「…うーん…なんつーか…山橋が思ってたよりも、肉食系だったからじゃね?」
「え?」
肉食系???
って、女なのに?
「山橋ってさ…顔はお前みたいに純粋で可愛いのに、中身は純粋の欠片もなくてさ…」
「あああ、あのっ…それはっ…どうしてーかなー…ァハハ」
純粋で可愛いて…言われたよね今!?
せっかく永井くんが話してくれてるから、話をそらしちゃいけないと思ってあえて流したけど…
今、さりげなくほめられた!?
こういうときの返しも、うまくできないよ~
「キスとか自分からしたり…露出して自分から誘ったりさ…計算高いつーのかな?そういう女なんだよ、山橋は…」
「ふーん…」
私だったら、そんなこと絶対できないなぁ。
計算なんて…どうすんのかわかんない。
「あんな肉食獣女とは、悠は合わないよ。もっとイジメがいのある女じゃねーとな」
「…イジメがいって?好きな子のこといじめるの?」
「そ。好きだからこそいじめたってこと。からかいたいっていうか…悠はドSだからな~キスとかも、自分から意地悪しながらいたいんだろうね」
「………っ」
意地悪しながらキス!?
なにそれ!よくわかんないけど、稲瀬くんがそうだっていうのは、なんか納得できるかも!
あの顔でドSなんて、メチャメチャかっこいい!♪
「それからすぐ山橋とは別れて…悠はそれっきり彼女をつくらなかったし、女自体と仲良くしなかった。…で、中学卒業してこっちに引っ越して、俺は東京の高校に入学したんだ」
「…そう」
稲瀬くんの過去か…
陽葵ちゃんに、教えてあげなくちゃ!
あ!
でも、陽葵ちゃんに言ってもいいのな?
そんなことを考える私だが、それに気づいてなんかいない永井くんは話を続けた。
「最初の1ヶ月くらいは、高校も楽ったけど…でもやっぱり悠がいない生活はつまんなくって、親に頼んで転校してきたんだ。俺の中で、悠はこっちの学校でもファンの女につきまとわれて大変だと思ったのに…案外こっちの女達は常識あるよな?稲瀬のファンはたくさんいるけど、マナーはちゃんとしてる」