クールな彼と放課後の恋
「あ、そうだ!さっき永井くんと、ヅラにゃんこカフェに行ったんだけど…」

「え!?ヅラにゃんこカフェなんかあるの!!?」

「そう!見つけたの♪そんなのあるなんて
知らなかったよね!でね、陽葵ちゃんにお土産買ったんだ~」


香穂ちゃんが、カバンから出したのは…




「うわ~かわいい♪これヅラにゃんこの人形焼き!?」


それはヅラにゃんこの絵がついている、かわいい箱には人形焼きの文字。




「そう!見つけて、陽葵ちゃん絶対喜ぶと思って買ったの♪」

「ありがとう!すっごく嬉しい♪私も行きたかったな~」

「あ、でもそれ買ってくれたのは永井くんで…」

「え、永井?永井がこれを…?」

「そ、そう…陽葵ちゃんの分と私の分と…あとさっき飲んだ飲み物も出してくれて…」


香穂ちゃんの顔は、みるみる赤くなる。





「ちょっとなに~?もしかして、永井となんかあったでしょ~??」

「な、ないよ!何にも本当だよ!!?」

「怪しいな~」


疑いの目で、香穂ちゃんを見つめていると…




「お、いいもん持ってんな。俺にもくれ」





稲瀬が私たちに近づいてきて、もらったばかりの人形焼きの箱を見てきた。




あれ…?

愛美ちゃんと一緒にいたんじゃ…?





「早く開けろよ。腹減った…」

「ダ、ダメ!これは香穂ちゃんが、ヅラにゃんこカフェで買ってきてくれたんだから、家で大切に食べるの!」

「ヅラにゃんこカフェ?あのくだらないキャラのカフェなんか、この遊園地にあんのか?」

「そ、そうみたい…香穂ちゃんは、さっき永井と行ったんだって」


行って、私の知らないうちに…ちょっとラブい展開があったみたい♪





「…んじゃ、これから行こうぜ。俺腹減った」

「…!」


これから…?





「…いいの?愛美ちゃんは?なんか…プリクラ撮ろうって、誘われてなかった?」

「誘われて、みんなで無理矢理機械ん中入らされたけど…撮影する直後に出てきた。だから、諒たちは今プリクラ撮ってるよ」
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