クールな彼と放課後の恋
すると、永井が手を降りながらやって来る。



あれ…?

プリクラ撮ってたんじゃなかったの?




「探したぜ~俺を置いて行くなんて酷いじゃえねかよ!」


そう言って、稲瀬の隣の空いてるイスに座る永井。





「…だって、プリクラとか興味ねえし」

「まあな。悠はそうだよな」


稲瀬って…プリ嫌いなのか。

まあ、好きそうではないけど…

ってゆうか、愛美ちゃんたちは?




「俺だって興味ないけどさ~あ、でもこの4人で撮るってのはどー?それだったら良くね?」


えっ!



「…」


永井の提案に、何も言わずに黙々とハンバーガーを食べる稲瀬。




「いやいや!プリなんて…そんなっ!」

「滅相もございませんっ!!」


稲瀬に断られる前に、自分から断った方がショックが少ないと思い、先に全力で断った。

私に続いて、香穂ちゃんも顔を真っ赤にして言った。



そうだよね!

男苦手の香穂ちゃんが、プリクラなんて…!




「なんだよお前ら…ノリ悪っ」

「ハハ」


永井のツッコミに、稲瀬が笑う。

3人に永井が加わっても、変わらずに落ち着くかも…


同じ学校だから、当たり前かな…?






「悠ー諒ー俺らも入れて~」




すると、さっきの中学の男友達がトレーを持って、私たちの席にやって来た。

隣のテーブルには…





「…」


ムスッとした愛美ちゃんと、その友達の姿も…




いたんだ…

さっきまでのほんわかした気分は一転して、沈んだ気分になっちゃった…


でも、愛美ちゃんをそんなに毛嫌いしたら悪いよね…

ただ稲瀬の元カノってだけで…私に何か嫌なことをしてくるわけじゃないし…
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