クールな彼と放課後の恋
園芸委員は、私にとって大切な思い出だし…大げさだけど存在かも。


二学期も、密かに園芸委員になりたかった…

それは、もちろん稲瀬と(笑)!


でもカップルからのすごい人気ぶりに、とても手を挙げる勇気がなかった…

それに稲瀬と同じ委員会になる約束もしてなかったし…


香穂と楽そうな図書館になれて良かったけど、

稲瀬はイケてる女子と同じになっちゃった…





「そういえば、もーすぐ文化祭じゃん」




永井がお冷やを飲みながら言う。




文化祭か…

そういえばそうだね…





「来週出し物決めるんだよね?何やりたい?」


香穂の質問に、私たちは「うーーーーん…」と考える。






「ま、定番はお化け屋敷じゃね?」

「私は飲食系がいいな。もちろん作る専門で」

「私も~カフェとかね♪」

「俺は楽ならなんでもいい」



稲瀬の言葉に、ガクッとなる私たち3人。






「お待たせいたしました」


店員さんが、注文したものをテーブルに運んでくれる。





「うわ~」

「おいしそー」


私と香穂はそれぞれケーキを、稲瀬と永井はサンドイッチを頼んだ。

それぞれ頼んだものを頬張りながら、会話は続く…





「文化祭て一般公開あるんだっけ?」

「うん!2日目にね。みんな誰か呼ぶの?」

「…俺はべつに」


コーヒーを飲みながら、稲瀬はどうでもよさそうに言う。





「私は日向くらいかな?稲瀬は修君呼んであげないの?」

「あいつは呼ばなくても来るよ」

「ふふ、そうだね」


良かった…


稲瀬と普通に話せた…
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