クールな彼と放課後の恋
それは初耳!

クラスの女子たちもそんなこと言ってなかったしな…




「…お前は地元どこ?」

「A橋町だよ。って言ってもわかんないよね?ここから電車で5つのところ」

「…ふーん」


私の地元はここから少し離れてるんだよね。

電車で5つとか…
微妙な距離なんだよなぁ…




「…ダイエット中なの?」

「はい?」


急に話変わったよね?



「まあ、ダイエットはしてるけど…」

「じゃあ昼飯抜き?」

「え、ううん…お弁当は持ってきてるけど…」

「食わないの?」


2つめのパンに手を付ける稲瀬。





「…一緒に食べてもいいの?」


恥ずかしがりながら稲瀬から目をそらして言う。





「俺の許可必要?ダメつったら食わねえの?」

「………い、いや」


ムカつく言い方…

でも言い返せない。





「じゃあ…私も食べよ」


私はカバンからお弁当箱と、
ペットボトルのお茶を出した。

そして手さげバックからお弁当箱を取り出した。
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