クールな彼と放課後の恋
稲瀬と並んで廊下を歩く…


変な感じ…

ただ委員会に行くだけなのに、
こんなにドキドキするなんて…



キャハハハハ…




その時、下駄箱の方から聞き覚えのある笑い声が聞こえてきた。



あ、あの子たち…


同じクラスの女子数人がちょうど帰るところのようで、下駄箱で靴を履き替えている。

その中には私の友達もいた…



みんなまだ帰ってなかったんだ…

稲瀬と一緒にいるところを見られたらマズイよ…




「ごめん、教室に忘れ物しちゃったから先に行ってて…」

「・・・・・」


私は小走りで逃げるように教室に戻った。



女子が怖い…

もうあんな想いしたくない…


私は用もない教室に戻り、
かばんから荷物を出したりいつも机に入れっぱなしの教科書をかばんに入れたりした。



なんでこんなに弱いんだろう…

弱いって……辛い………







しばらくしたあと、
私は教室を出て下駄箱に向かった。


もうさすがにいないよね…


私の思った通り、下駄箱にはもうクラスの女子たちはいなかった。
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