クールな彼と放課後の恋
「そう…かな?突き指した勢いでちょっと転んだだけだよ!大した事ないよ」

ドジとしか言いようがない。




「保健室行ってきた方がいいよ」

「う、うん…そうする!」

私は先生に断って保健室へ向かった。




「はい終わったわよ」

「ありがとうございました」


保健の先生に突き指と転んだ時に出来た膝の傷を手当をしてもらい、
保健室を後にする私。




体育戻りたくないなぁ…

どうせこの指じゃ今日はハンドボールできないしな…


それに…

なんかひとりの方が落ち着くかも…



1人でいる事への開放感に浸っていると、
今いる外の渡り廊下から中庭らしきものが見えた。


中庭か〜

ちょっと探検しちゃおっかな…


廊下から中庭へ足を向ける私。

中庭といってもだだっ広い芝生に、
ちらほら花壇があるだけって感じ。




ん?


中庭をどんどん進んで行くと…

裏庭らしき場所に出た。



へぇ、こんなところあるんだー

ここならあんまり誰も来ないだろうな。


先生にも見つかりにくいし
声だって聞こえないんじゃない?


裏庭をキョロキョロ見渡していると…
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