クールな彼と放課後の恋
裏庭の隅にあるコンクリートのブロックのような上に、
まだ未開封のコンビニのパンが2、3個置いてあった。



ん?

あ、あれって!?


私は小走りでそのパンに近付く。

そしてそのパンの袋を手に取った。




やっぱり!

このパン!
私が集めてるシールがついてるパンだ!

あとちょっとでシールが全部貯まるんだよねー

全部貯まると、もれなく私の好きなキャラクターがついてる食器がもらえるんだ♪


そのパンにキラキラとした目を向ける。



ってかこのパン誰の?

捨てられたの?


…にしてはまだ新しいような?





ガサっ






その時後ろから物音が聞こえ、
私はとっさに後ろを振り返った…




「・・・・・」

「っ……」


振り返るとそこには…
この学校の制服を着たカッコイイ男子生徒が立っていた。




「あっ……あの…そのっ……これはっ」


その男子生徒の私の見る目は
完全に変人扱い。

無理もない。




「そのパン…」

「え?」


男子生徒は私から少し離れたところに腰をおろした。




「そんなに食いたいなら食っていいよ」

「えっ…」


男子生徒の言い方は、
完全に私を憐れむような言い方。
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