クールな彼と放課後の恋
稲瀬は、私からランチバックを受けとって言った。




「今日は私ですよっ!(汗)妹のじゃなくてごめんねー」


どうせ、私の作ったのは女子力低いですよ!



前に、妹が作ったおにぎり食べるとき…

私が作ったんじゃないなら食べる~みたいなこと言ってたもんね!






「じゃあ、お前に礼言う。ありがとう」

「!///」


そう言って、私の頭をポンと撫でる稲瀬。


胸がドキッと鳴った…



あれ?

違ったよ…


今日は思ってることと、反対のことが起きるな…///


稲瀬が、なんか素直だから…

ちょっとやりにくい…






「…私もありがとう。これ」


指3本についてるシールを、稲瀬に見せて言う私。


だったら、私も素直にならなくちゃ…

いつもつんけんしてたら、かわいくないもん…




「さっきみたいに、笑って言ってくれないの?」

「えっ…」

「笑った方が、かわいい」

「ええっ…!///」


かわ…


かわかわかわ…いい!?




「ホース、水道にさしてくる…」

「う、うん…」


私に背を向けて、中庭の水道に行く稲瀬。





私…

日和が言うように…

稲瀬のこと…気になってるのかなぁ…




稲瀬の背中を見て、そう思った。
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