クールな彼と放課後の恋
心の鍵
がやがや
昼休み、いつものように友達グループたちと教室で昼食をとっていた。
あれから一ヶ月。
体育祭も終わり、今は5月の半ば…急に暑くなり、教室にいても少し体が汗ばむ。
「ねえ、見て~笹山(ささやま)さん、また一人でいるよ」
!
すると、友達の一人が教室の隅にいる女子生徒を見て、ヒソヒソと話始めた。
「いつも一人でいるよね~暗ーい…」
「しかもスマホばっか見てるし、スマホが友達?」
「アハハ♪あんなやつ眼中ないし~」
私以外の友達は、ゲラゲラと笑った。
最近、人の悪口多いなぁ…
眼中にないなら、頬っておけばいいのに…
笹山さんおとなしそうだけど、かわいいし癒し系っぽくてモテそうだから、ひがんでるのかな…?
「……あ」
その日の放課後
HRが終わり裏庭に行くと、稲瀬が花壇に座って漫画を読んでいるのが見えた。
「…お待たせ」
「よう…」
私に気づくと、稲瀬は漫画をしまい、ランチバックを私に差し出した。
「今日もごちそうさん」
「うん…」
稲瀬から、空になったお弁当箱を受け取る。
初めて稲瀬にお弁当を渡したあの日から、毎日稲瀬にお弁当を作っていた。
正確にいえば、初めて渡した次の日は、照れくさくて渡さなかった。
しかし稲瀬は、てっきり次の日も作ってくれると思ったらしく…
その日のお昼を用意してこなかったのだ。
昼休み、いつものように友達グループたちと教室で昼食をとっていた。
あれから一ヶ月。
体育祭も終わり、今は5月の半ば…急に暑くなり、教室にいても少し体が汗ばむ。
「ねえ、見て~笹山(ささやま)さん、また一人でいるよ」
!
すると、友達の一人が教室の隅にいる女子生徒を見て、ヒソヒソと話始めた。
「いつも一人でいるよね~暗ーい…」
「しかもスマホばっか見てるし、スマホが友達?」
「アハハ♪あんなやつ眼中ないし~」
私以外の友達は、ゲラゲラと笑った。
最近、人の悪口多いなぁ…
眼中にないなら、頬っておけばいいのに…
笹山さんおとなしそうだけど、かわいいし癒し系っぽくてモテそうだから、ひがんでるのかな…?
「……あ」
その日の放課後
HRが終わり裏庭に行くと、稲瀬が花壇に座って漫画を読んでいるのが見えた。
「…お待たせ」
「よう…」
私に気づくと、稲瀬は漫画をしまい、ランチバックを私に差し出した。
「今日もごちそうさん」
「うん…」
稲瀬から、空になったお弁当箱を受け取る。
初めて稲瀬にお弁当を渡したあの日から、毎日稲瀬にお弁当を作っていた。
正確にいえば、初めて渡した次の日は、照れくさくて渡さなかった。
しかし稲瀬は、てっきり次の日も作ってくれると思ったらしく…
その日のお昼を用意してこなかったのだ。