クールな彼と放課後の恋
「…藤川」
「なにー?」
自分の席でカバンから荷物を出していると、稲瀬が私を呼んだ。
私は荷物を机に入れながら、返事をする。
「血出た」
「え?また!?」
手を止めて、クルッと稲瀬の席を見る私。
そしてカバンを持って席を立ち、小走りで稲瀬に近づいた。
「どうしたのこれ?また包丁?」
稲瀬の中指に、結構深い切り傷があり、血が指に垂れている。
「うん」
「昨日はうちでご飯食べて帰ったのに、なんで包丁使ったの?」
「夜中腹減ったから、飯作ろうとしたら切った…」
「・・・・」
なんかかわいそうになってきた(汗)
年頃だから、夕食あれだけ食べても…夜中普通にお腹減るんだね。
「ちょっと待って…消毒しないと」
「…消毒液持ってんの?」
「ま、まあね…」
この前指ケガしたの見てから…
絆創膏だけじゃ、なんとなく不安になって…持ち歩く用の消毒液買っちゃったよね。
「さすがカリスマ主婦」
「しゅ、主婦じゃないってば//」
高校生です!
私はポーチから、消毒液とティッシュを出した。
「ちょっとしみるかも…」
「ん…」
「………」
稲瀬が、私に手を差し出す。
「…触るよ?」
「は?触れよ(汗)」
う…///
変なこと言っちゃった…!
意識し過ぎだよね、普通に普通に。
私は稲瀬の手を下からそっと添えて、中指に消毒液を含ませたティッシュで、優しく押さえた。
稲瀬の手、あったかい…
ヤバイ…手震える・・・
恥ずかしさと、緊張を押さえながら消毒終え…次はポーチから絆創膏を取り出した。
「あのさ稲瀬…」
「何?」
絆創膏を指に貼りながら、稲瀬に話しかける。
「…できるだけ…夕食はうちで食べたら?で、帰りに別に何か作ってあげるから、持って帰って夜中お腹空いたら食べなよ…」
「・・・・・」
稲瀬の指の傷を見ていたら、そんな言葉が出てきた…
「ほら…日向も修君と仲いいしさっ、うちは全然大丈夫だから。でも無理にとは言わない…っ!…」
ぎゅ
すると稲瀬は、絆創膏を貼っている私の手を握った。そして…
「そうする…」
そう言って、優しく微笑んだ。
「なにー?」
自分の席でカバンから荷物を出していると、稲瀬が私を呼んだ。
私は荷物を机に入れながら、返事をする。
「血出た」
「え?また!?」
手を止めて、クルッと稲瀬の席を見る私。
そしてカバンを持って席を立ち、小走りで稲瀬に近づいた。
「どうしたのこれ?また包丁?」
稲瀬の中指に、結構深い切り傷があり、血が指に垂れている。
「うん」
「昨日はうちでご飯食べて帰ったのに、なんで包丁使ったの?」
「夜中腹減ったから、飯作ろうとしたら切った…」
「・・・・」
なんかかわいそうになってきた(汗)
年頃だから、夕食あれだけ食べても…夜中普通にお腹減るんだね。
「ちょっと待って…消毒しないと」
「…消毒液持ってんの?」
「ま、まあね…」
この前指ケガしたの見てから…
絆創膏だけじゃ、なんとなく不安になって…持ち歩く用の消毒液買っちゃったよね。
「さすがカリスマ主婦」
「しゅ、主婦じゃないってば//」
高校生です!
私はポーチから、消毒液とティッシュを出した。
「ちょっとしみるかも…」
「ん…」
「………」
稲瀬が、私に手を差し出す。
「…触るよ?」
「は?触れよ(汗)」
う…///
変なこと言っちゃった…!
意識し過ぎだよね、普通に普通に。
私は稲瀬の手を下からそっと添えて、中指に消毒液を含ませたティッシュで、優しく押さえた。
稲瀬の手、あったかい…
ヤバイ…手震える・・・
恥ずかしさと、緊張を押さえながら消毒終え…次はポーチから絆創膏を取り出した。
「あのさ稲瀬…」
「何?」
絆創膏を指に貼りながら、稲瀬に話しかける。
「…できるだけ…夕食はうちで食べたら?で、帰りに別に何か作ってあげるから、持って帰って夜中お腹空いたら食べなよ…」
「・・・・・」
稲瀬の指の傷を見ていたら、そんな言葉が出てきた…
「ほら…日向も修君と仲いいしさっ、うちは全然大丈夫だから。でも無理にとは言わない…っ!…」
ぎゅ
すると稲瀬は、絆創膏を貼っている私の手を握った。そして…
「そうする…」
そう言って、優しく微笑んだ。