茜雲

哀しい現実。

その頃には茜は、学校で噂になるぐらいの美人になっていた。
そうすると、軟派のようなやからも増えてきたから…僕は護身術を覚えるようになった。一人の女性を護るために。
しかし最近の茜の原動が気になった。

この前話してた時に、「車椅子ってどうなのかな?」
「私がどうなっても、いつまでも愛してくれる?」のような事をよく聞くようになっていた。
僕はあまり気にはとめずに、きっと愛されてる事を感じたいんだなって思うだけだった。

茜は1年生ながら陸上部の中でも一位か二位を争うぐらいの実力だった。
1番得意なのは、走り幅跳びだった。
僕は、茜の跳躍を初めて見たとき、胸の中で色んな感情がざわめいた。
すごい綺麗だった。

僕は、バスケ部に入っていた。その頃身長は180cmぐらいになっていた。
お互いに有名になっていった。
僕は県大会で3位で、茜は全国大会で5位だった。
お互いに有名になっていくと、すれ違うことも多くなってきた。
だけど、僕と茜の愛はどんどん深くなっていった。
そんなある日、茜を自宅まで送っていこうとした時、茜が右足を引きずっていた。
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