春川家の5兄妹
葬式の日に親戚が集まり会議を開いた
これから5人の子供たちをどうするかと言う会議だった
俺は下の4人に伝えたことを言ってから
俺と梓は婆ちゃんの家に置いてくれ
凪と夕は施設に入れてやってくれ
お願いだ
高校になったらバイトをして金を貯める、就職をしたら葬式代と育ててくれた金を払う
婆ちゃんの家にいて婆ちゃんの手伝いもする
そう言い何度も何度も頭を下げた
親戚の人たちは優しく、お金払わないでいい
その代わり、皆んながキチンとした大人になって就職をして
そう言ってくれた
俺はわずかまだ10歳だったが泣いて礼を言った
凪と夕は両親が自分たちを捨てたと信じ込んだ
………………この世界は残酷な世界だよ……………………………
だって親が自分を捨てたと思って凪はまだ1歳だったが大泣きをした
訳も分からずに火がついたかのようにまるで親がいなくなったのを知っているかのようにずーっとずーっと泣いていた
夕が凪につられて一緒に泣いていた
俺は婆ちゃんの家に置いてある仏壇の前で泣きながらごめんねと謝っていた…何度も…何度も………………